首の痛みの「身代わり」を見つける。〜柔術での怪我から学んだ身体の繋がり〜

痛みが出ている場所が、必ずしも直接の「原因」とは限りません
先日、柔術のスパーリング中のアクシデントで首をグイッと持っていかれ、捻挫してしまいました。
直後は激痛で思わず叫びました。翌朝は寝違えたような、あの嫌な違和感……。
この仕事を始めて17年、身体に向き合ってきましたが、自らの怪我を通して改めて痛感したことがあります。
「痛みが出ている場所が、必ずしも『原因』とは限らない」
ということです。
身体は「身代わり」を見つけて頑張っている
私たちの身体は本当に健気です。怪我やストレスにさらされたとき、なんとか動けるようにと、無意識に「別のルート」を探して順応します。
- 「首が痛いから、肩の筋肉で引っ張り上げて支えよう」
- 「痛くないように、少し重心をずらして動こう」
こうして「かばいながら動くクセ」が作られます。
しばらくはその場をしのげるかもしれませんが、やがてその「身代わり」になった場所に、新たな不快感や重さが溜まっていきます。
あなたも経験あるのでは? 足首を痛めてかばって歩いていたら、腰痛になった、など。
鍵は「脇」付近に隠された二重のロック
今回の私の回復を早めてくれたのは、首そのものではなく、脇周辺にある「二つのポイント」へのアプローチでした。

1. 肩甲骨の裏側(肩甲下筋付近)
腕を内側にひねる時に使う場所です。
ここが固まると、肩甲骨が肋骨にベタッと張り付き、首を動かすための「土台」をロックしてしまいます。
2. 脇の下のギザギザ(前鋸筋)
肩甲骨を支える重要な筋肉です。
ここが硬くなると、肩甲骨が外側に広がったまま固まり、いわゆる「巻き肩」や首の詰まりを加速させます。
この「二重のロック」を丁寧にリリースしてあげると、身代わりになって頑張りすぎていた場所がふっと緩み、首の可動域がびっくりするほど広がっていきました。
アプローチのポイント部分はデリケートな場所です。
グリグリほぐさず、さすって緩めることから始めてください。
大切にしたいのは「焦らない」こと
施術に携わる者として、ここだけは強くお伝えしたいことがあります。
- まずは病院での受診を最優先にすること
- セルフケアは、状態を見て「1~2週間後」くらいからが目安
無理に動かさず、まずは身体の声を聞くことが、実は一番の近道です。
Miwa私は柔術の練習とスパーリングを再開しましたが、相手をしていただく道場の仲間にお願いしてます。
「まだ首が痛いのでトップだけやらせてください」
…皆さんやりにくいよね、ごめんね!そして優しくご協力いただきありがとうございます!
個人の性格によっては、痛みを我慢してアグレッシブにスパーリングをする方もいます。
自分の責任でやってもらって構いませんが、これからの未来も運動を続けるために、身体のケアと、軽めの運動にシフトするのもまた大事なことだな、と個人的には思います。
身体再構築(Body Rebuild)で目指すもの

私が提供したいのは、その場しのぎの施術ではありません。身体が内側から、正しい連動性を取り戻して治っていくプロセスそのものです。
もしあなたが今、どこか「調子がおかしいな」と感じているなら。それは、あなたの身体が、かばい続けて限界を迎えているサインかもしれません。
「なぜそこが重いのか。そのパズルを解き明かし、一生モノの動ける身体を一緒に作っていきませんか?」




